なぜ胚盤胞まで育たない?受精卵の成長が止まる3つの原因

当院(ジネコラボ横浜山下町)では、東洋医学(鍼灸)と自律神経ケアを通して、卵子や精子の質を高め、胚盤胞への到達をサポートしています。
お一人で悩まず、まずは一度お気軽にご相談ください。

採卵しても胚盤胞まで育たない?

体外受精中のお悩みは本当に人それぞれですが、
今回は
その中でも特に多いお悩みを取り上げてみました。

採卵で卵は取れるし、受精もする。
でも、受精卵の分割が途中で止まってしまう。
胚盤胞まで育たずに、移植にすら進めない。


「体外受精にステップアップすればうまくいくと思っていたのに」
「卵子の質が悪かったのかな」
「私のせいかもしれない」

こんな風に、女性側は自分を責めてしまうこともあるかもしれません。

もちろん
妊娠を目指す上で、『卵子の質』はとても重要。

ですが、近年、
受精卵の質は、
女性側と男性側、50%ずつが関与していると言われています。

今回は
胚盤胞まで育たない原因とその対策について
わかりやすく解説していきます。



そもそも胚盤胞って何?

まずは基本知識から整理していきましょう。

『胚盤胞』とは:着床する直前まで成長した胚のこと。
通常、受精してから5〜6日目でこの状態になります。
自然妊娠ではちょうど子宮に到達し、着床する時期。

『初期胚』とは:受精後、2〜3日目の胚のこと。
自然妊娠では、この時期はまだ卵管の中にいる。

一般的には胚盤胞移植の方が、

  • 着床率が高い
  • 妊娠率が高い
  • 発育能力の高い胚を選びやすい

というメリットがあります。

すべての受精卵が胚盤胞まで成長できるわけではない為、
胚盤胞まで育った時点で
「発育する力を持った胚」がある程度選別されているからです。

ただし、

  • 女性の年齢
  • 子宮内膜の状態
  • 胚のグレード
  • 移植方法(新鮮胚・凍結胚)

によって大きく変動するため、
必ずしも全員に胚盤胞移植が有利とは限りません。

しかしながら、
現在の不妊治療では
『凍結胚盤胞移植』が主流なので
胚盤胞まで育てることは、妊娠率を高めるための重要な一歩です。


胚盤胞まで育たない主な原因3つ

受精卵が胚盤胞まで育たずに
成長が止まってしまう原因は複数考えられますが
大きく分けると主に下記の3つが挙げられます。

1️⃣ 卵の質
胚の成長に最も大きな影響を与える要因のひとつ。

特に
受精〜3日目までの細胞分裂 に関わっています。

初期の分裂のためのエネルギーは、
卵子の中のミトコンドリアによって供給されている為
卵子の力が弱いと、この時期に成長が止まってしまうことがあります。

卵子の質を高めるためにできる具体的な対策については別記事でご紹介しています。
👉胚盤胞まで育てるには?卵子の質を高めるための栄養・生活習慣


2️⃣ 精子の質

受精後3日目以降の胚の成長には精子の質が関わっている
ということが近年わかってきています。

男性側の要素は
今まであまり取り上げられてこなかった分、
自分に原因がある、
という意識のある男性はあまり多くはないかもしれません。

さらに、
クリニックでの検査で

「数値は全く問題ないですね。」
「すごく優秀です。」

先生からそう言われて
安心してしまう方も多いですが、

見た目や運動率といった
一般的な精液検査の数値が良くても、
「質」に問題が隠れているケースも少なくありません。

精子のDNAが損傷している場合、胚の成長が止まる原因になることがわかっています。


3️⃣ 胚の染色体異常

受精の段階で、
偶然胚の染色体に異常が起こることがあります。
多くの場合、染色体異常を持つ胚は、
成長の途中で自然に淘汰されていきます。

種類内容
数的異常(異数性)染色体が1本多い・少ないトリソミー(3本)、モノソミー(1本)
構造異常染色体の一部が欠失・重複・転座逆位、欠失、重複
モザイク正常細胞と異常細胞が混在症状が軽度なことも



不妊・流産に最も関係するのは
**数的異常(異数性)**です。

染色体異常は誰にでも起こり得ることですが、
卵子や精子の質に影響する
生活習慣や身体環境を整えることは可能です。

染色体異常と
初期流産・着床不全との関係については、
こちらのコラムで詳しく解説しています。



胚盤胞まで育つには卵子と精子、両方の質が関わっている

ここまでの話をざっくりまとめてみましょう。
受精してからの胚の成長は2段階で進みます。

1️⃣ 受精〜3日目 → 主に卵子の力で成長

2️⃣ 3日目〜 胚盤胞→ 精子由来の遺伝子が作用し、成長

胚盤胞まで到達させて、
尚且つ通常の検査では数値化できない
『胚の質』を上げるには、
夫婦ともに生活習慣を見直すことが大切です。

また、病院での精液検査では
精子のDNA損傷(DNA断片化)まではわかりません。

精子は、大切な遺伝情報であるDNAを運ぶ役割を担っています。
そのDNAは、

喫煙習慣
ストレス
睡眠の質
・飲酒や食生活

など様々な要因によって
損傷を受けることがわかっています。

このDNAの損傷が激しいと、
胚の成長に必要な遺伝情報がうまく働かず、
途中で細胞分裂が止まってしまうのです。


胚盤胞到達率を上げるためには?

卵子の質、精子の質を上げるために必要不可欠なのは

『栄養』と『血流』 です。

正しい遺伝子情報をコピーしていくには
様々な栄養が必要不可欠。

特に男性は食生活に関して、
意識が向きにくい方も多いので以下に当てはまる場合は要注意!

・朝ごはんを抜く
・外食が多く、脂っこい食事や濃い味付けを好む
・早食い
・お酒をよく飲む

また、正しい栄養を摂っていても
その栄養を細胞に届けるのは
『血流』です。

ストレスや、多忙な仕事は自律神経の乱れにつながります。
自律神経が乱れると
頭や大きな筋肉に血液を集め、
末端の血流は悪くなるため、
生殖器細胞への栄養が届きにくくなってしまいます。

自律神経を整えるには鍼灸治療もとても効果的!
睡眠の質が上がり、
卵子や精子の酸化ストレスを軽減します。

子宮や精巣への持続的な血流を維持した上で
食事や運動などの
生活習慣を改善することで、
胚盤胞到達率はグッと上がります!


夫婦で取り組む妊活鍼灸

当院には、
女性だけでなく
男性の患者様もたくさん来院されています。

夫婦一緒に施術を受ける方もいれば
お休みが合わず、
それぞれで施術を受ける方もいらっしゃいます。

男性側も妊活鍼灸を受けるようになったことで、女性側からはこんな声もいただいています。

「毎日お酒を飲んでいた夫が、休肝日を作るようになった」

「栄養に無関心だったが、身体への意識が変わってサプリメントを飲んでくれるようになった」

「一人で頑張っているような孤独感があったので、一緒に取り組むことで精神的負担が軽くなった!」

男性側の意識が変わることで
女性の心の負担も軽くなる。

施術に抵抗がある場合は、
初回のカウンセリングだけでも意味があるので、
是非前向きに検討してみてくださいね!


まとめ

「胚盤胞まで育たない原因は卵子にある」
と思われがちですが、
実は精子の状態も大きく関係しています。

受精後3日目以降は
精子由来の遺伝情報が胚の発育を担うため、
一般的な精液検査では見えない
「精子の質」が影響していることもあります。

精子の質は、
禁煙・食生活の改善・十分な睡眠といった
生活習慣の見直しで向上が期待できます。

また、夫婦で妊活に取り組むことは、
女性の精神的な負担を軽くし、
前向きに妊活を続ける力にもなります。

女性だけが頑張るのではなく、
ふたりで同じ方向を向いて歩んでいきましょう。


阿部宏美

分院長|妊活専門鍼灸師
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格)

《専門分野》
妊活鍼灸|不妊治療サポート|体外受精(IVF)サポート|男性不妊|マタニティ鍼灸|産後ケア|自律神経治療|英語対応

横浜生まれ、横浜育ち。**呉竹鍼灸柔整専門学校(現・横浜呉竹医療専門学校)**を卒業後、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格)を取得。

海外で暮らしていた際にはマッサージセラピストとして施術を経験し、アロマテラピーやメディカルハーブについても学びました。
妊娠を目指す方の体質改善はもちろん、「鍼灸に出会って人生が変わった」と感じていただけることも私の願いです。妊娠・出産だけでなく、産後やその先の育児まで、安心して過ごせる身体づくりをサポート。関わるすべての方の心と身体が元気になれるよう、日々施術に取り組んでいます。

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