妊活中の方は、基礎体温つけている方多いですよね。
面倒でつけていない方もいらっしゃると思いますが、結構測るのも大変。
とくに体外受精にすすむと、先生から「もうつけなくていいよ」
と言われることも多いので、やめてしまった方も多いのでは。

ちょっと面倒な基礎体温ですが、
余裕がある時に少しつけてみると、自分の身体の状態がわかってきますよ！
もしかしたら妊娠しない理由が見つかるかも。

 

正しく測っていますか？

基礎体温とは、体が活動し始める前の安静時の体温です。
いつもアラームをかけて測っている方は、アラームより前に起きた日は
その時に測ってみてください。
一度目覚めてしまった後は、二度寝をしたり、体を起こしていなくても
脳が働き始めてしまいますので、正しい基礎体温が測れません。

ちなみに、眠りが浅い方は基礎体温が安定しません。
眠りが浅い方は、寝ている時も脳が働いてしまうので
安静時の体温とならず安定しないのです。

基礎体温は、起きる時間の体温ではなく、最初にふとんの中で目覚めた時の体温です！

 

では基礎体温と妊娠との関係について、ご説明していきますね。

あたため続けてはダメ？

妊活中の方で多いのが、寝る時も「はらまき」「靴下」を１年中している方！
それはやめた方がいいかも。

基礎体温は「低温期」と「高温期」の２層に分かれていますよね。
体温が高過ぎても低過ぎても良くないのです！

低温期は

卵胞が育ちエストロゲン（いわゆる女性ホルモン）というホルモンが
合成されることでさらなる卵胞の成長と内膜の成長を促します。

このエストロゲンの合成に関わる
酵素が働きやすい温度が36.2℃

この温度を保つことで卵胞や内膜の育ちが良くなります。
意外と低いですよね。

✔︎　低温期も36.5℃以上！

そんな方は温めすぎは要注意。
特に頭を使う仕事をしている方や睡眠状態の悪い方は
上半身に熱が篭りやすく、低温期の体温も上がりがち。
しっかりと熱を抜くケアをしてあげるのが大切です！
「はらまき」などのあたためではなく、上にこもった熱を
下に引き下げてあげる深部へのあたためが必要になってきます。

✔︎　低温期も３６℃を切ってしまう・・・

そんな方はかなりエネルギー不足！
まずは熱を作り出すための身体のケアが必須です。
「はらまき」「靴下」を続けるだけでは、自力での産熱ができません。
妊娠するためには、自分で作り出すエネルギーがたくさん必要。
外からのあたためでは足りない、中からの十分な熱を作るために
まずは内臓を元気にしていきましょう！

 

高温期は

プロゲステロン（黄体ホルモン）によって高温を保つことで妊娠を維持します。
プロゲステロンが過剰なエストロゲンを抑制して、適度な内膜の厚みを保ちます。
また、着床しなかった場合は卵巣内の古い卵を消してリフレッシュします。

このプロゲステロンがしっかり出ていると

基礎体温は低温期から＋0.5℃ アップします。
理想の高温期の体温は36.7℃以上となります。

✔︎　高温期でも36.5℃いったりいかなかったり…

そんな場合は代謝に問題あり！
朝ご飯を抜いたりしていませんか？
熱をつくるためのタンパク質を朝から元気に摂れるよう
胃腸を丈夫にして代謝を上げていきましょう！

また、プロゲステロンがしっかり出ていない可能性もあります。
プロゲステロンは排卵後の卵胞から出るホルモンなので
排卵できていなかったり、卵の質が悪かったりしても
安定して出なくなってしまいます。
黄体機能不全といわれた方は、低温期からしっかりと
良い卵を作るアプローチをしていくことが解決法です！

✔︎　37.0℃以上になる！

高温期であっても高過ぎるのはよくないです。
のぼせたり頭痛になったり、眠りが浅くないですか？
交感神経が緊張しやすいタイプなので
ストレスケアをしたり、体調に合わせて汗を出してみたり
高温期であっても熱抜けを良くしておきましょう。

 

基礎体温は温度だけでなく、しっかりと日数を維持できるかも大切です。
とくに高温期は、妊娠維持のためにはもちろんですが、
次の周期に古い卵を残さないためにも大切な期間です。

古い卵が残ってしまい遺残卵胞となると、
新しく育ってくる卵の邪魔をしてしまいます。

生理不順はたいてい、高温期不安定から始まることが多いです。
バランスを崩してしまう前に、対処していきましょう！

 

基礎体温はあなたの身体のバロメーター

採血などでホルモン値を測った事がない方でも、
基礎体温をつけてみると自分の身体の状態がわかってきますよ。
それによって、あなたがやるべきことも見えてくるはず！
アプリの排卵予測日と実際の排卵日がずれている事もよくあります。
意外なところに妊娠しなかった原因が隠れているかも。
是非意識して、基礎体温を眺めてみて下さいね！